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人材紹介の実情 > 面接設定で4万8千円

最近、ある日系の有名な人材紹介会社が、求人企業に対してかなり節操のない営業をかけているという情報があり、今、人材紹介業界ではホットな話題です。
※うちはこんな3パターンの人材を取り揃えています。

人材A:面接一回設定したら、4万8千円、ほかは料金いりません
人材B:採用したら、成功報酬10%で結構です
人材C:この人材はお勧めなので、成功報酬30%でお願いします

ようは、紹介する人材によってA、B、Cというラベルをつけて料金を変えて、人材のたたき売りというか、人間を薄利多売しようという話です。人材Cが一番価値があり、人材Aにいたっては、ほとんど価値がない人だけどいかが?ということらしいです。

それにしてもこの節操のなさには言葉がありません。僕も久しぶりに憤慨しています。

求人企業の中にも、この手の提案が少しづつ知られるようになり、プロの人事部長さんたちの間では、かなりネガティブな意見が多いとも聞きました。こうした営業を人材紹介会社が会社ぐるみでやっていることを求職者の方が知ったら、どうなるのでしょうか。(これだけ雇用問題がセンシティブな世の中だけに、かなりの社会問題になるのでは?)

こうした営業を率先してやっているということは、その人材紹介会社もかなり追い込まれているのかもしれません。短期間で売り上げを伸ばしたいがために、なりふり構わず、人海戦術でこのような提案をやっているようですが、この主な狙いは、競合他社を狙い撃ちしてつぶしにかかる手法です。また、今、人材紹介業界の話題をさらっているように、競合他社に精神的なダメージを与えようという意図が見えています。その結果として、かなりネガティブな影響を人材紹介業界全体に投げかけていることだけは否めません。ここにはクライアントである求人企業と、そして求職者不在の、サービスを軽視した金儲けのための論理が見え隠れします。

ビジネスは甘くないと反論するのかもしれません。採用企業も採用コストが下がるから喜んでるという意見もあるのかもしれません。ただし、ここにはフェアプレイの精神が足りず、志も感じられません。サービス重視ではなく、効率重視、金が儲かれば、求職者にはかなり失礼ともいえる、ラベルを付けた薄利多売をしてもいいものだろうか、とくに人材Aのレベルの人を提案するということは、人材コンサルタントは候補者のスクリーニングを放棄していることでもあり、求人企業のもとには、まったくマッチングしていない候補者が多数、一方的に提案されることになります。

それにしても今回のこの話には失望しました。同じ人材紹介業をなりわいにしているものとして、本当に恥ずかしい、そう思いました。会議室で経営者や幹部がまじめに議論して、いかにして求職者を使いまわすか、どうやって競合先を潰すか、そしてその手法をどうやって末端のコンサルタントまで徹底させるか、社員教育の方法まで、いろいろと議論したのでしょう。この会社、世間的にもそのような企業カルチャーを持つ会社として有名であるため、話を聞いて驚きはしなかったものの、あ~やっぱり、、と何とも嫌な思いがしました。

そういえば以前、こんな話を親しい出版社の編集者の方から聞いたことを、ふと思い出しました。ある有名な情報誌を出版している会社は、競合誌が創刊されると聞くと、発売初日に全国の主な書店の開店時間に営業マンを総動員して訪問させて、開店と同時にその競合雑誌を店頭から買い占めていくそうです。とくに情報誌のような雑誌は定価が安く、買い占めても大したコストはかからないとのことです。

現場がものすごく苦労して創刊にたどりつけた雑誌の販売初日、せっかく多額のお金を払って新聞広告まで売って宣伝したのに、肝心の本が店頭から消えてなくなっているため、購入したい人が買えなくなるという事態が起きた原因は、先行して君臨しているあの情報誌の競合先つぶし。

なんとも聞いていて、気分が悪くなる話だと思います。

フェアプレイや志のない競争ほど、つまらないものはないと僕は思いますが、そういう考えは青臭いでしょうか。ルールのあるボクシングは見ていてスリリングですが、もし強者が弱者を殺すまでたたきのめす姿を目の当たりしたら、それは見ていて耐えられるものではありません。

確かに儲けなきゃビジネスは続けられないけれども、儲かりゃなにしてもいいのなら、振り込め詐欺と同じじゃないかとまで思いました。

いや~、今回はちょっと珍しく熱くなってしまいました。

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