転職活動をしていく中で、最近の市場の動向や、自分に対する他者評価などの情報が蓄積していきます。求人案件の募集背景や、募集要件などからも、最近の傾向と対策を分析することは可能ですが、多くの転職活動中の方は、転職活動の活動やコミュニケーションの履歴を記録していないため情報が蓄積されず、数が増えるとともに忘れてしまい、あとから見返すことで同じ失敗を繰り返さないための対策や、新しい戦略を立てることができずにいます。
またエージェントと面談をした時に話した内容や、何を質問されたか、自分の何が評価されたか(されなかったか)、またエージェントの得意分野(苦手分野)、エージェントに対する自己評価、紹介案件、進捗状況などをしっかりと記録に残し、エージェントとの関係を深め、彼らとうまく付き合い、彼らを動かすための戦略を練る必要があります。
求人案件に応募するときに、過去の成功例、失敗例を参考に、自分自身のアピールポイントを組み立てることが有効です。とくに最近は採用に時間がかかっている求人案件が増えていますから、なぜ今まで採用に至っていないのか、過去に応募した人はなぜうまくいかなかったのか、どうしたら自分は同じ失敗を繰り返さなくて済むかについて、応募する前に戦略を立てることが大切です。
相手がどのような人物かを想定して、対策を事前に取ることはとても有効です。つまり、面接官に関するできる限りの情報を事前に入手したいものです。エージェントと求人企業の関係が親密であれば、かなりの事前情報が入手できる場合もあります。面接においても同じであり、毎回面接のステージが変わることによって面接官も変わるため、面倒でも面接のたびに相手の情報を入手できるよう、エージェントは日ごろから情報収集に努める必要があります。またその求人のポジションが前任者の退職に伴う補充案件であれば、前任者がどのような経歴を持ち、どのようなタイプの人物であったかを知ることも、とても参考になります。
採用のプロセスにおいて、職務経歴書はいろいろな人の手に渡り、検討されます。それは主に面接のステージが進むごとに相手の人数が増えていくわけですが、相手によっては、すでに提出済みの職務経歴書でも、内容を微調整したうえで、差し替えのお願いをしてもいいでしょう。また異なる応募企業には、その案件の募集背景や要件が異なることから、基本的に職務経歴書は毎回一部を書き直すもの思っておくことをお勧めします。(面倒に思い、横着しては損をします。)
ぶっつけ本番で最高のパフォーマンスを出せる人は少ないものです。どんなにベテランで、かつ優秀で自分に自信がある人でも、自分が期待するようには、必ずしも相手は評価してくれないものです。模擬面接を事前に行うことにより、事前に当日の面接のイメージを具体的に持つことができます。思いのほか、自分の話が長くまとまりがないものになってしまったり、相手からの質問のポイントが、必ずしも自分がアピールしたいことでなかったりなど、想定外の出来事が起きるのが面接です。自信がない人はもとより、面接に自信がある人でも事前に準備をしていくことで、さらに当日のパフォーマンスが上がります。自分の言動を客観視し、事前に特徴を知ることで、自分では気づかない癖や、相手を不快にしてしまっている自分の言動に気づくことがあります。
自己アピールが強い人弱い人がいますが、どちらにとっても気をつけるべきポイントは、相手が聞きたいと思っていることに絞ってしっかりとアピールをすること。自己アピールが強い人、自分に自信がある人にありがちな失敗は、相手が必ずしも関心がないポイントに対していたずらにアピールを繰り返し、それが相手に悪い印象を与えていることです。
誰しも聞かれたくない質問、もしくは答え方が難しい質問があります。(たとえば未経験分野、過去の転職理由等。) 話が長くなり的が絞られた話でない場合、他者はついていけなくなり、結果として評価が下がることがあります。最初から想定される難しい質問などには、答えそのものや答える順番、また解説するための具体例も準備して決めておくのがよいでしょう。
第一印象がいいか悪いか、プラス100点でスタートを切るか、マイナス100点からとなるか、そこが大きなわかれ道です。見た目が大切なことも言うまでもなく、顔色や雰囲気、その人の身だしなみや目の輝き、体の動き方などから、相手に対して健康状態が伝わります。余裕がなく、不健康な印象を伝えると、どんなに優秀な方であっても、採用には至りませんので、要注意です。
自分が他人にどのような印象を与えているかということについて、客観的にアドバイスをもらうことは大切です。これは仕事のやり方にも通じるところがあります。人の目を気にしないという主義をもつ方は、柔軟性に欠ける、もしくは他人への配慮が足りない、さらにはリーダーシップや部下育成能力を疑われることにもつながります。
何を話しているかという内容以上に、どのように相手にあなたのメッセージを伝えるかというその手法は、相手に対して大きな影響力を持つため、転職活動を良い機会に、自分のメッセージの伝達能力を高めることに挑戦しましょう。謙虚さ、寛大さ、余裕、包容力、洞察力などは、当人の話の聞き方、話の伝え方から受ける印象によるところが大きいのです。
具体的には、立ち振る舞い方、目配りの仕方、表情の作り方、相手の話の聞き方、話をする際の声の出し方・姿勢・視線・身振り・手ぶり・声のトーン、質問の仕方等について、自分が気がつかないマイナスポイントがありますので、第三者からそれを事前に指摘してもらうことは、成功の確率を格段に高めます。
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