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小松 俊明小松 俊明

1967年生まれ
外資系ヘッドハンター

外資系管理職の転職支援を10年。 専門は製造業、消費財等。不利な条件の方でも粘り強くサポート。

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求人企業の視点 > 自分に適した仕事がないと思ったら

働く人の何割くらいの人が、自分の仕事に本当に興味を持っているだろうか。

仮にそんなアンケートを取ったところで、本音で答える人は少ないだろうから、無意味であろう。実際、今もフリーターやニートは多く、転職を希望する人も世の中には増えている。
勤続年数が長いビジネスマンでも、基本的に仕事の悩みが尽きないところをみると、かなりの割合の人が自分の仕事に迷いを持っているのではないだろうか。

世の中の雰囲気も影響している。正直なところ、こんな世の中になって、仕事にやる気が出なくても当たり前じゃないだろうか、とすら思うことがある。

指名手配されても逮捕されない凶悪犯は国内に1000人以上もいるというし、連日メディアは目を覆いたくなるような事件を報道している。学者でも脱税するし、教育者の中には子供相手の犯罪まで起こす者がいる。人間不信になりそうなそんな社会で生きていて、やる気を出せと言われたって、なかなかその気にならないのも無理がないのかもしれない。

ただやる気が出ないから、自分の仕事に興味が持てないからといって上司に反発し、まして会社を辞めればいいかというとそうもいかないだろう。生活もあるし世間体もある。家族は大反対するに決まっている。そんな簡単な問題じゃないのだ。

要は働くよりほかはないということだが、それにもかかわらず、次の仕事を決めずに会社を辞める人が今でも少なくない。驚くことに、現状に対する不安や不満が強い人は、まずはその不安や不満を断ち切ることを先決し、その先のことを後回しにしてしまうのである。いろいろと事情があるのはわかるが、向かう方向が違うと思ったからといって、砂漠の真ん中でバスを降りるのはどうしたものか。

長引く不景気の中で、次の仕事のあてもなく会社を辞めたら最後、半年どころか1年間、全く次の仕事が見つからないかもしれない。今の景気の悪さを甘く見てはだめだ。世界的な不況も、米国景気の回復基調によって今後プラスに転じるという見方もあるが、日本だけ取り残されるかもしれない。日本特有の停滞感があることは多くの専門家が指摘するところなので注意が必要だ。リストラで企業が黒字決算をしても、雇用は厳しいままである。

では、自分に適した仕事がないと思ったらどうしたらいいだろう。

まずお勧めは、本屋に行って求人情報誌を手に取ってみることだ。あらためて感じると思うが、世の中には実に多くの仕事がある。会社も星の数ほどある。そんな中、あなたは今の会社、今の仕事に就いているというわけだ。

何か飲まされて意識を失い、目が覚めたら、今の職場にいたという人なら別だが、そうでない限り、今の状況を選んだのはあなた自身だ。結構苦労して転職活動した末に選んだ会社かもしれないし、学生時代に就活して入社した会社に今もいるという人もいるに違いない。会社に残るも自由、辞めるも自由である。(「自由」を「地獄」と置き換えると元も子もないが。)

どちらにしても、求人情報誌を見ると不景気だろうが、自分とはまったく縁のない会社や仕事がたくさん世の中にあることを思い出させてくれるというわけだ。

そしてふと気がつくのは、世の中には免許も資格も不要な仕事もたくさんあるということ。

最近では、職業をカタカナで表現する仕事がたくさんあるが、そうした職業ほど、なるための条件は少ないもので、人材不足感も深刻である。ようは即戦力であるかどうか、つまり仕事ができるかできないか、それだけである。だから、なり手は多くても、結果が出なければ辞める人も多くなる。そんな業界、そんな仕事は常に人材不足感があり、常に採用にも積極的なのである。
そんな仕事、怖くて挑戦できないと思うかそれとも自分には適性があると思うか、それはあなたの性格次第である。

さて、たくさん仕事があるということはわかったと思うが、求人情報誌を見て今さら仕事探しはしないという人もいるだろう。カタカナ職業なんて、イメージつかないという意見もありそうだ。リスクのありそうな仕事もご免だと言うだろうか。自分に適した仕事がないと思っているのに、そして今の仕事には不安や不満がたくさんあるのに、なぜ求人情報誌にある無数の会社や職業には挑戦できないというのだろう。

自分の学歴とか、これまで働いてきた会社の格との比較で、二の足を踏むのだろうか。自分のプライドや世間体が邪魔しているのか。カタカナ職業は給料が悪そう、安定してなさそうというが、それは本当だろうか。

どの世界でも、仕事ができる人には仕事が集まる。
売れっ子になるのはひと握りだとしても、自分が生活していくだけの稼ぎを稼いでいる人はたくさんいる。大切なことは、自分が得意な仕事、好きな仕事をみつけることではないか。興味がない仕事、やる気が出ない仕事で下手に月給をもらっているから、いつまでも不安や不満と付き合って毎日を過ごしているのではないだろうか。文句を言う前に今の職場でまずはいろいろと試してみることが先決である。

本当は、皆、無知なだけかもしれない。確かに世の中、正直、わからないことばかりだ。

特に、仕事の本質を理解するには、その仕事をとことんやってみないとわからない。企業研究ばかりしているよりも、その会社に入ってみたほうが、はるかに肌感覚でその会社のことがわかるようになる。ネットでいろいろ調べ、頭でただいろいろと想像していても、行動が止まっている限りそれは思考停止のようなものだ。だったらまずは動き出してみたらどうだろうか。自分に適した仕事がないという人は、これまでいくつの仕事に挑戦したというのだろう。体を動かすことを面倒がっているだけではないだろうか。

自分に適した仕事がないと思ったら、悩んでないで何でもいいから新しい仕事に挑戦してみることだ。自分から動きださなかったら誰かに動かされてしまう。それが世の中の現実というものである。(リストラもそういう側面もある。)

もちろん、いたずらに転職を繰り返すことをお勧めはしないが、悩むくらいならとことん新しいことに挑戦してみるほうがいい。無理してやる気を出さなくてもいいから、思考停止に陥りじっと動かないでいるよりも、何かやっているだけはるかにましである。
 

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